Webのビジネスモデル ~オンラインマーケティング Webを活用した「売れる仕組み」作り~

オンラインマーケティング ~Webを活用した「売れる仕組み」作り~

Webのビジネスモデル (お金を払ってもらう仕組みの構築)

Webのサービス、とくに情報提供については「無料(ただ)」という認識が強いので、Webサービスの事業を起す場合には、どこの部分でお金を払ってもらうかというビジネスモデルが重要になります。

さまざまなWebのサービスが作られてきましたが、ビジネスモデルとしてはそれほど多くの種類があるわけではありません。以下に代表的なモデルを列記します。

広告収入モデル

ネット / Web の代表的なビジネスモデルです。多くの人が集める場を作り、その集客力から媒体としての価値を生み出し、そこの場に集まるような人に対して認知や訴求したい企業・商品の広告エリアを用意して広告収入を得るというものです。

2002年頃のアマゾン(アマゾンはもちろん広告モデルというよりはECサイトなのですが、まずは人が集まることにより価値を生み出すという意味では同じ論理で語られていました)や現在のユーチューブなど、人気サイトで多くのユーザが利用してくれている状態となっても、まだ赤字で十分な売上をあげられていないということがよく起きます。mixi, モバゲータウン、YouTubeなど、あっという間に何百万人というユーザを獲得してしまう例がいくつも生まれるのがネット / Web ですので、広告収入モデルは成り立ちえるのですが、広告モデルは中途半端な集客では利益が出るところまでは到達できない面があるところも要注意です。


携帯有料課金モデル

ネット / Web の特徴のひとつとして、テレビ/新聞/雑誌/ラジオのようなマスメディアをもっていなくとも、情報発信を行うことを可能としたということがあります。また、紙面の制約もなく、情報の配布手段として紙よりも圧倒的に効率がよさそうだということで、2000年前後には紙媒体がなくなるのではないかという論調もよくあり、先進的な出版社が有料Web媒体を立ち上げたり、有料課金のコンテンツを独自に立ち上げる例などもありました。

しかし、結局、Webでの「情報」を有料課金できているところは少なく、基本的に「無料」となってしまっています。

一方で、携帯には有料期間のコンテンツがたくさん成り立っています。もちろん、携帯キャリアの代金回収代行の仕組みは手軽な少額決済手段として有効に機能したわけですが、

その他に、コンテンツをいつでも携帯している携帯電話でアクセス可能としたことにより、電車待ちや電車の中など、細切れの空き時間を消費する「ひまつぶし」の手段としての価値も持ったことが、Webでは無料でも携帯では有料でコンテンツが成り立った(ユーザが払う気になった)大きな要因だと思います。


個人と企業をマッチングさせて企業に課金する

代表的な例は、就職・転職などの求人広告サイトです。企業から求人広告をたくさん集めて、求人情報が集まっている媒体として作り上げた上で、就職・転職を考えている個人をたくさん集めて、サイトに応募の仕組みを用意しておくことにより、企業と個人をマッチングさせます。

個人にとっては、情報サイトのようなものなので課金しにくいのですが、企業から採用コストとして費用の支払をしてもらうものです。その意味で、「求人」「広告」のモデルなのですが、主体としてのコンテンツがあって、一部分のエリアを広告エリアとして企業に販売しているという一般的な媒体の広告ではなく、サイト全体(媒体全体)が「求人情報(広告)」のあつまりで、広告をいろいろ検索できるようになっていたり、広告している商品(求人)を申し込む機能なども備えているというものです。


オプションのサービスで売上をあげる

オンラインゲームでゲーム自体は無料でアバタなどは有料となっていたり、基本サービスは無料で高機能版は有料となっているものなどのことを指します。また、メインのサービスは無料でそこで人を集めて、いろいろな物品を販売して売上をあげるというのも同様のモデルです。

高機能版サービスを有料とするものはすこし違いますが、基本的にWebでは情報にお金を払ってもらうのは難しいので、情報サービスで売上をあげるために、その情報サービスでは人をあつめることにフォーカスして、集まった人に対していろいろな物品を販売して売上をあげるモデルと理解できると思います。

物品の販売で売上をあげる (Eコマース)

もちろんEコマース(EC)もネット / Webで売上をあげる代表的なモデルです。モデルということでは、物品を販売するということなので、ネットもリアルもなく同じことですが、流通業者を介さないで販売できる分だけ安く提供できたり、小規模な店舗を運営している人でも距離的に離れた遠方からの注文も獲得することができたりなどのリアルとは違う特徴があります。


無料サービスはショーケースとして企業向けASPで売上をあげる

ネット / Web での仕組みを考案して作り上げたら、自社サービスはその仕組みを人々に認知してもらうためのショーケースとして運営しつつ、売上の主体はその仕組みを企業向けにASP提供することによりあげるというものです。

OKwaveが企業向けにfaqのサポートの仕組みを提供していたり、フォトハイウェイジャパンがフォトアルバムの仕組みを提供していたりする例があります。